中国列車旅(硬座)

 

以前、中国へ出張した際、内地を列車で移動した。哈爾濱から同省北部の伊春市への移動。哈爾濱からの距離はおよそ700kmなんとこの列車は27元で700kmも運んでくれる。2011年現在の日本円で350円。中国庶民の交通手段だけあってとても安い。なぜ安いか、基本的には出張するような人間がわざわざ乘らない客車だからだ。タイトルにもあるが『硬座』というのが安い理由。インズゥォと読む。字の如く、座席が木の板で硬いのだ。

 

不運なことに利用した時期は中国の春節旧正月)だったため、故郷へ帰省する人で万人だった。おそらく乗車率は200%以上。そんな中、座席に座る事ができたが、人の多さに硬い椅子に座ったまま身動きが取れず尻の痛さをひたすら我慢し続けた。さらに追い討ちをかけるかのように暖房設備がない。車内だというのに車窓はガチガチに凍りつき人口密度が多い割に吐息は白い。そんな環境で5時間も耐え続けたのです。

 

教訓

硬座切符購入はある程度覚悟が必要

冬は暖房がある客車を見極めよ

春節は要注意

安かろう悪かろう

春節に硬座車両ないで撮影など無理

 

〜2011年1月末日黒竜江省より